【竜王戦挑決】グッドルーザーの「マセカン」柵木幹太五段「力をつけて戻ってきたい」

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快進撃が止まり竜王戦初挑戦と七段への飛び級を逃した柵木幹太五段

藤井聡太竜王(名人・王位・棋聖・棋王・王将=24)への挑戦権を争う第39期竜王戦挑戦者決定戦、服部慎一郎七段(27)対柵木(ませぎ)幹太五段(28)の3番勝負第3局が24日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。午前10時から始まった対局は、午後10時5分、129手で先手服部が勝ち、竜王戦初の挑戦権を獲得した。

「マセカン」こと、柵木の快進撃と「竜王戦ドリーム」が最後の最後で終わった。服部玉を追い詰めたが、及ばなかった。

「ちょっと指せるかと思いましたが、(服部に)うまく指されて難しい時間が続いていました。正しく指せば勝っている順もあったかと思いましたが、時間が無く、見つけられずという形でした。結果はともかく、熱戦で自分の力を十分出して及ばなかった。仕方ないです」。淡々とサバサバした表情だった。

勝てば五段から七段へ。2005年(平17)に日本将棋連盟が新たに設けた昇段規定のと第1号の「飛び級」がかなうはずだった。1~6組あるランキング戦で下から2クラス目の5組優勝での挑戦権獲得は23年の伊藤匠現2冠以来、プロデビュー時にフリークラスからスタートした棋士のタイトル戦挑戦は23年の棋聖戦と王位戦の佐々木大地七段以来という大記録がかかっていたが、ならなかった。注目度なら「ハットリくん」よりも「マセカン」の方が高かっただろう。

挑戦者決定戦の第1局を得意の相掛かりで解消したが、第2局は千日手指し直しの末に敗れた。このあたりから流れが変わったか。

「ここまで来られたのが出来過ぎ。こういう場所でこういう勝負ができるのはありがたいと思いました。力をつけてこういう舞台に戻ってこられるよう頑張りたいです」。

終局後のインタビューでも謙虚にハキハキと応じた。最後まで、「グッドルーザー」だった。

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